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第4回RD20国際会議へのメッセージ
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西村 康稔 経済産業大臣

皆様、こんにちは。経済産業大臣の西村 康稔です。 本日、東京GX(ジーエックス)ウィークの一環として、第4回RD20(アールディトゥウェンティ)リーダーズセッションが開催されることを大変嬉しく思います。 経済産業省は、経済と環境の好循環の実現を目指し、エネルギー・環境関連の国際会議を集中的に開催する「東京GXウィーク」を9月26日から実施しています。  これは昨年まで実施していた東京ビヨンド・ゼロ・ウィークを、グリーントランスフォーメーションに焦点をあてて新たにしたものであり、会議数は昨年の8会合から、今年は10会合に増加しています。 我が国でも、2050年カーボンニュートラル達成に向け今年7月にはGX実行会議を設置し、グリーントランスフォーメーションに向けて具体的な議論を行っているところです。 グリーントランスフォーメーション実現のためには、研究開発等を通じたイノベーションを創出し、世界に広げていく必要があります。 なお、カーボンニュートラルに向けたチャレンジにおいては、各国は、一律のアプローチではなく、それぞれの実態に応じた様々な道筋を追求していくことが重要です。 そして、その様々な道筋の選択肢を広げるためには、研究開発等を通じたイノベーションの創出が鍵となります。また、このイノベーションを世界に広げていく必要があります。 こうした考え方を掘り下げる上で、各国の研究開発機関の代表が集まり、脱炭素化に向けた技術イノベーションの創出に向けた国際協力について具体的な議論を行うRD20リーダーズセッションの開催は、まさに意義深い、重要なことであります。 昨年のRD20ではこれまで3年間の議論の成果としてリーダーズステートメントが策定されました。各国の合意であるこのリーダーズステートメントを実現していくために、アクションプランを具体的に形にしていくことが、今年のRD20の大きな目標となります。 今年の会合では、太陽光発電や水素などの国際共同研究プロジェクト、各国の研究機関が協力して高度研究人材の育成に取り組む計画など、更なる国際連携に向けた方策について議論すると伺いました。 このようなアクションプランの具体化により、これまで年1回の会議体であったRD20が、通年で活動するイニシアティブへと変革していくことを期待しております。 私も、皆様と共に、グリーントランスフォーメーションという目標に向けてチャレンジしていきます。 皆様の多大なる貢献に感謝するとともに、今後の活躍をお祈りいたします。また、本日の会合が大きな成果を生むことを心から願っております。ありがとうございました。 令和4年10月6日 経済産業大臣 西村 康稔

山本 左近 文部科学大臣政務官

文部科学大臣政務官の山本左近です。主要20カ国・地域を代表する研究機関のトップが気候変動問題について議論するRD20が開催されることを、共催する文部科学省を代表してお祝いを申し上げます。 皆様ご承知の通り、国内外での二酸化炭素の過剰な排出に伴う地球温暖化、気候変動は、近年急速にその深刻さを増しており、国際社会の最大課題の一つとなっております。 カーボン・ニュートラルを達成するには、世界の産学官が力を合わせ、研究開発を通じたイノベーションを創出することが不可欠です。 本日、世界中から集まった、研究機関のトップが、環境エネルギー分野のイノベーションについて議論し、国際協力がさらに進むことを期待しております。 文部科学省としても、革新的なグリーン・トランスフォーメーション技術について、産業界における取組と連携しつつ、国立研究開発法人や大学における基盤的な研究開発や人材育成への支援を拡充してまいります。 具体的には、 ・物質材料研究機構における水素を製造・液化するための研究開発や全個体電池を含めた次世代蓄電池の研究開発、 ・理化学研究所におけるバイオ燃料、バイオ・プラスチックの製造に関する研究開発、 ・量子科学技術研究開発機構における核融合エネルギーの研究開発、 ・日本原子力研究開発機構における高温ガス炉等の革新的な技術開発 などを引き続き支援してまいります。 皆様の多大なる貢献に感謝するとともに、本日の会合が大きな成果を生むことを心から願っております。ありがとうございました。

国定 勇人 環境大臣政務官

第4回RD20の開催に際し、御挨拶申し上げます。 RD20は、2019年より、G20各国からクリーンエネルギー分野におけるトップクラスの専門家を集め、研究開発に関する情報交換、国際共同研究の機会などを提供してきました。 昨年のCOP26において、国際社会は1.5度目標を掲げていくことで合意しました。1.5度目標を実現するためには、既存の技術に加え、新たな技術の開発が必要不可欠です。世界のCO2の約8割を排出している我々G20メンバー国は、それに見合う責任を果たすことが期待されているところですが、RD20で取り上げる新たな技術開発への貢献は、まさにその期待に応えるものといえます。 今回のRD20では、特に水素のライフサイクルアセスメント・技術経済性分析、再エネ発電とインテグレーション、カーボンマネジメントといったテーマが取り上げられますが、これらの技術はまさに脱炭素化への歩みを進める上で、重要な技術です。 環境省においても、水素について地域資源を活用した製造、輸送といった脱炭素な水素サプライチェーンを構築する実証事業をこれまで全国11地域で実施してまいりました。水素をつくるところから使うところまで、一貫してCO2削減につながる地域のサプライチェーン構築となるよう、水素社会実現に向け取組を進めている所です。 4回目を迎えるRD20における議論が、クリーンエネルギー技術に関する研究の広がりを提供する場となり、世界の脱炭素化を技術面から牽引していくことを期待し、私からの挨拶といたします。ありがとうございました。